ホルモンバランスの変化を乗り越える:
「更年期移行期」と「閉経」のサポート
女性が中年期に差し掛かると、ホルモンの大きな変化が起こり、「更年期移行期」から「閉経」へと移行します。この変化を理解し、適切に対処することは、健康と生活の質を維持する上で非常に重要です。
Perimenopause is the transitional period leading up to menopause, typically occurring in women during their 40s
but can start as early as their mid-30s. This phase is characterized by hormonal fluctuations that can result in a variety
of physical and emotional symptoms, signaling the end of a woman’s reproductive years.
閉経は、12か月以上月経が来ない状態と定義されます。
「更年期移行期」と「閉経」の主な症状
- 月経不順: 周期の変動や経血量の変化、最終的には完全に消失
- ホットフラッシュ&寝汗: 突然のほてりや大量の発汗
- 睡眠障害: 寝つきが悪くなる、夜中に何度も目が覚める
- 骨密度の低下: エストロゲンの減少による骨粗しょう症リスクの増加
- 気分の変動: イライラ、不安、うつ症状の増加
- 体重増加: 特に腹部周りに脂肪がつきやすくなる
- 膣の乾燥: 潤いの減少による性交時の違和感や痛み
- 性欲の低下: ホルモンバランスの変化や身体的要因による影響
- 髪の毛の薄毛&肌の乾燥: ホルモンの変化による影響で、かゆみや不快感が出ることも
- 筋肉痛&関節痛: エストロゲンの低下により、体の痛みを感じやすくなる
- 動悸: ホルモンバランスの変動による影響
期待できること
更年期・閉経スクリーニングでは、経験豊富な医療専門家がホルモンレベル、骨の健康状態、心血管機能、そして全身の健康状態を徹底的に評価します。検査結果をもとに、ライフスタイルの見直し、食事の調整、サプリメント、必要に応じてホルモン補充療法(HRT)など、個別に最適なアドバイスを提供します。
フォローアップの診察では、結果の確認、お悩みに対するご相談、そして症状の管理と健康的な老いを実現するための個別の治療プランの作成を行います。当院のホリスティックアプローチは、お客様が自信をもって人生の自然な変遷を乗り切るための包括的なケアをご提供いたします。
更年期および閉経スクリーニング
ホルモン検査
- エストラジオール(E2):エストロゲンの測定
- 卵胞刺激ホルモン(FSH)&黄体形成ホルモン(LH):閉経への移行を評価
- 甲状腺機能検査:TSH、Free T3、Free T4など甲状腺ホルモンの影響をチェック
- DHEA-S: 副腎の機能を評価
- 性ホルモン結合グロブリン(SHBG):ホルモンの結合量を測定
- 総テストステロン:女性におけるテストステロンのレベルを評価
- プロゲステロン:月経周期や閉経移行に重要なホルモンの測定
- コルチゾール:ストレス反応や副腎機能を評価
- インスリン:血糖コントロールと糖尿病リスクをチェック
骨の健康評価
- 骨密度検査(DEXAスキャン):骨粗しょう症のリスクを評価
※American International Hospital(AIH)のみで実施
心臓血管系の検査
- 脂質プロファイル:コレステロールレベルを測定し、心臓病リスクを評価
- アポリポ蛋白(Apo-A、Apo-B):脂質代謝の追加マーカー
- 血圧モニタリング:心血管系の健康状態を確認
総合血液検査
- 全血球計算(CBC):貧血や全身の健康状態をチェック
- 血糖値:糖尿病リスクの評価
- HbA1c:長期的な血糖コントロールの測定
- 肝機能検査:AST、ALT、GGT、ALP、ビリルビン
- 腎機能検査:クレアチニン、尿素、アルブミン、グロブリン
栄養・ビタミン検査
- ビタミンD: 骨の健康と免疫機能に不可欠
- カルシウム&リン:骨の強度と健康維持に必要
尿検査
- 総たんぱく質:腎機能やその他の健康マーカーをスクリーニング
*乳房超音波検査またはマンモグラフィー(過去の検診歴や健康状態に応じて)、骨盤および腹部超音波検査、子宮頸がん検査、HPV検査など、必要に応じて、放射線科医及び婦人科医が実施します。